自転車に乗っていると、ブレーキのキーキー音が気になったり、ギヤチェンジの音が気になる。そんなストレスを減らすために、部品の素材や構造にこだわり、さまざまな機構を開発しています。
内装ギヤは、耐水カバーで覆うことにより水や泥、ホコリに強いことはもちろん、チェーンを移動させることなくギヤチェンジできるので変速音も減少。また、ブレーキの音鳴りについては、内装式のローラーブレーキの構造と充填されたグリスによってキーキー音を抑制。ライトの電源(ダイナモ)となる部分も前車輪のハブに内蔵して、ライト点灯時にペダルが重くなるようなストレスもほとんどありません。

ブレーキ機構が耐水カバーに覆われているので、雨天の走行でも安定した性能を発揮できます。また、内部に専用グリスを封入し、金属シューを採用することで、嫌なキーキー音を可能な限りなくし、長寿命も実現しています。

チェーンの移動の必要がなく、変速機構を耐水カバーで覆っているため、音鳴りが減少。停止時に変速できるため、軽いペダリングで発進することも可能です。

前車輪の中心部分に発電機を組み込むことで、効率よく電気を作ることが可能です。発電時もペダルがほとんど重くならないのが特長です。また、耐水カバーで覆われているため、長期間メンテナンスフリーです。

密封されたカバー内において、鉄製のカムとローラーからなる機構部分から周囲のドラムにブレーキシューを押し付けて制動力を発揮するブレーキ。特殊グリスを充填し、外部影響を受けにくくすることでキーキー音を極力軽減。耐水構造のカバーに覆われているので、雨や水の影響を受けにくく、安定したブレーキ力と長期間メンテナンスフリーを実現。

ペダルを踏んだ力を後車輪に伝えるハブの中の部品は、通常カチカチと音のする爪構造であるが、ツメの代わりにローラーを使って駆動力を伝達する機構。ツメ機構では、ペダルを踏んで駆動力が伝わるまでに遊びが発生することがあるが、ローラークラッチは、駆動力をすばやく伝えることができ、遊びが少ないことが特長。

自転車には多くの回転部分があるが、埃や水が浸入することも多い。その侵入を防ぐのがシールドメカニズムと呼ばれる機構。この機構を持つことにより、水や埃の浸入を防ぐことができ、長期間にわたってスムーズな回転を可能に。ハブやBBヘッドパーツ、アウターケーシングなどに搭載。

アウターケーシング(変速レバーの指の力を変速機に伝えるケーブルの外のカバー部分)の端の部分のキャップにシール機構を設け、グリスを充填することにより、外部からの水や埃の浸入を防ぐことができ、長期間に渡って変速レバーのスムーズな動きを維持できる機構。

ペダルを踏み込みながら変速をしやすくした内装変速機に用いられる機構。ペダルを踏む力を内装変速機のギヤチェンジに生かしている。

変速レバー位置決め機構により、カチカチッとリア変速できるシステム。SISの登場以前はライダーが変速レバーの引き量を感覚で調整していたため変速自体が難しかったが、SISの登場によって誰でも簡単確実な変速操作ができるようになった。

後ギヤの変速だけでなく、前ギヤのフロント変速もカチカチッという変速が可能に。チェーンの引っ掛け歯(ピックアップティース)の性能の良さがポイント。ペダルを踏み込みながらの変速も可能となり、より簡単で快適な変速操作を実現している。

チェーンとギヤの最適形状をデザインし、変速性能を高めた機構。ギヤに設けられた「ゲート=門」でしかチェーンを変速させないことにより、スムーズでノイズの少ない確実な変速を実現することができる。

上り坂でペダルを踏みながらでもスムーズなフロント変速を可能にするシステムの名前。チェーンを引っ掛ける歯(ピックアップティース)とチェーン/フロント変速機の関連する動きが要。引っ掛け歯は別部材の構造を採用することで、高い剛性と耐摩耗性を両立。また、チェーンの外プレートを確実に引っ掛け、持ち上げることを可能にした。

シマノトータルインテグレーションの略。変速レバーをブレーキレバーと合体させ、ブレーキ操作が可能な状況で、変速できる機構。従来の変速レバーの場合、変速時にブレーキレバーとハンドルから手を離す必要があったが、ハンドルを握ったまま変速することを可能にした。

小さなギヤから最も大きなギヤの一枚手前のギヤまでギヤ差を小さくして街乗りに対応。一番大きなギヤだけ34Tにし、陸橋など急な坂道を走りやすくした後ギヤの名称。

チェーンをつなげるピンのこと。変速時には、ピンが抜ける方向に大きな力がかかるので、その力に負けないように、保持力を発生させるくびれを持たせた構造になっている。

前ギヤの歯の内側にピン(歯)を取り付けることで、チェーンのアウタープレートを引っ掛けることができ、ペダルを踏む力が強くかかっている上り坂などでも、フロントの変速をすることが可能。

前ギヤの名称。従来右クランク・軸・左クランクをネジで結合していたが、右クランクと軸を一体型にすることでネジを削減。また、剛性も向上。

ロード用前ギヤは通常大きいギヤと小さいギヤの差が13T前後(52Tx39T)であることが多いが、その差を16T(50Tx34T)と大きくすることで、坂道を上りやすくしたタイプの前ギヤ。一般的なギヤコンビネーションのクランクより歯数差が大きく、変速が難しいという課題は、ピックアップティースの採用や、前変速機のデザインの見直しなどで解決した。

通常人差し指を引いて使う変速レバーの解除レバーを、親指で押しても使えるようにした変速レバーの名前。MTBレースなどで、登りと下りで体勢が変化した時でも、変速操作をしやすいように、押す/引く操作を選べるようになっている。

9段の後ろギヤの名称で、MTBレースなど悪路走行用に開発されたギヤ。小さなギヤから大きなギヤまでの差が大きく、競技時に必要な下りの高速走行から急な上り坂走行までカバーすることができる。

MTBでは岩に、街乗りでは縁石などに後ろ変速機がぶつかり破損することがあるが、出っ張り部分をできる限り減らして、接触によるダメージを受けにくくした後ろ変速機のこと。

通常人指し指で操作する変速レバーの解除レバーは、引いて離して初めて変速機が動きだすが、インスタントリリースはレバーを引いた段階で、後ギヤ変速機(リアディレーラー)が移動を開始し、すばやい変速が可能。

ハンドルに装着された回転式の変速レバーのこと。手前、もしくは向こう側に回すだけの簡単操作で変速でき、初心者の方にでも分かりやすい変速レバー。

親指と人差し指で二本のレバーを動かすことで変速する変速レバー。指だけで変速できるため、グリップをしっかり握れることがスポーツライダーにとっての大きなメリット。

本格スポーツ用の人差し指で操作する解除変速レバーは、ハンドルバーの下で操作するためレバーが見えないが、このタイプの変速レバーは人差し指レバーがハンドルバーより上にあるため、一目でレバー位置がわかり、操作しやすい。

以前は直線で構成されていたプレートというチェーンの部品を、前後ギヤの形状にぴったり合うようにデザインしたチェーン。このデザインにより変速性能がアップし、またコネクトピンという部品には特別な処理がされ、チェーンが伸びにくい。チェーンの幅は段数により異なり、6~8段用、9段、10段、11段の4種類が存在するが、使われるレース・環境によってさまざまなモデルが存在する。

ペダルを止めたときに自転車が前に進むために必要な「フリー機構」をギヤからハブ側に移すことで、後輪ハブとギヤのトータル重量を軽減。人間の体重と車体重量を支えるボールベアリングをエンド側に近い位置にすることができ、車輪軸強度もアップ。

後ろ変速機に使われる通常10/11Tのガイドプーリーを15Tまで大きくすることにより、プーリーの回転数を減少させ、耐磨耗性やノイズを軽減。

後ギヤ変速機のインナーワイヤー調整ボルト部分にプーリーを配することにより、アウターケーシングの長さを4割程度削減。操作力を減少させることができる機構のこと。

オプティカルギヤディスプレイの略。現在使っている前後のギヤの段数を別部材で大きく表示し、判りやすく表示する段数表示ディスプレイ機構のこと。

前輪の中心部にあるハブに発電させるコイルを内蔵することで、効率よく発電することができる発電機構。タイヤもしくはリムに当てて発電するブロックダイナモに比べて、音が静かで発電時でも、ペダルが重くなることが少ない。

本来、MTB競技用として開発された、リムを左右から挟み込むタイプの制動力の強いブレーキ。制動力を発生させるシューには目的に応じて種類がある。

地面から離れた車輪の中央部・ハブに取り付けられたローターと、フレームに取り付けられたキャリパーでブレーキ力を発生させることにより、水や埃の影響を受けにくくしたブレーキ。手の力を伝える方法には、ケーブル式と油圧式があるが、油圧式はシューが減っても、自動でローターとパッドのクリアランスを調整することができ、長期間に渡って安定した性能を出すことが可能。

雨・泥・ホコリなどさまざまなコンディションでも、晴天時に近いブレーキ力を発揮することの出来るリムブレーキ用のシュー(ゴム)のこと。リムブレーキの制動力は、リムの表面処理に大きく影響するので、リムに応じて種類を使い分ける必要がある。

一般的なローラーブレーキは、カットすると直線の部分を持った鉄でできたシュー同士を接触させることによって、ブレーキ力を発生。マルチコンディションタイプは、接触部分をV字形状にすることによって摩擦面を増やし、メカニカルディスクブレーキ並みの制動力を実現させている。

一般的なキャリパーブレーキでは、1つの軸に取り付けられた2つのアームそれぞれが異なった動きをすることができるため、片効きと呼ばれる現象が発生する。デュアルピボットタイプは、2つのアーム(Yアーム・Cアーム)それぞれが別の軸の上にあり、左右のアームを連動して動かす機構を採用しているため、片効き問題が発生しにくい。

ブレーキレバーの中に組み込まれた特殊な機構によって、シューがリム面に接するまで、短いストロークで動かすことが可能。シューがリム面に接したあと、入力出力の比を自動的に変え、制動力をアップさせる。

ローラーブレーキは、鉄同士の摩擦により、ブレーキ力を発生させるが、同時に熱も発生させる。ローラーブレーキ内のグリスが熱により、外部に流出するほどの高温になる時も。そのため、より高いレベルで冷却できる大型フィンを採用。

車などで使われる油圧ディスクブレーキ用のオイルは塗装面などにつくと、塗装を傷めてしまうものも存在する。そのためシマノの油圧ディスクブレーキには、そういった問題がおきにくいミネラル系を使用。

ある一定以上のブレーキ力を発生させない(ブレーキのかかりすぎを防止する)機構。通常使用時は、前ハブの内部にある複数の円盤(クラッチ機構)が接触し、ブレーキ力を車輪に伝えるが急に過大な力がかかった場合に円盤(クラッチ機構)が滑り出し、余分なブレーキ力をカット。前輪がロックする可能性を大幅に低減させた。欧州では毎年50万台もの街乗り自転車を中心に採用され、特に自転車先進国オランダでは標準的な仕様になっている。また、日本でも通学自転車の最高級クラスには標準装備されている。

Vブレーキのアウター受けの部分に取り付ける強すぎるブレーキ入力をカットする機構。円筒状のケースの中に強力なバネを圧縮して入れることにより、通常の操作時には、バネが縮むことなく、ブレーキ力をブレーキシューにまで伝達。ブレーキ入力が大き過ぎる場合には、圧縮されたバネがさらに縮み、余分なブレーキ力をカット。前輪がロックする可能性を低減した。(モジュレーターサイズによりBAAにも対応)

日本でもっとも多く販売されたハブダイナモは1線式と言われるタイプで、接地側(アース)はフロントフォークを流用。ランプのステーの部分とフロントフォークの接する部分にギザギザ形状のワッシャーを入れ、塗装被膜を破り通電させていたが、この分が錆びると、ランプが点灯しないという問題を発生させていた。J2端子では、電力側はもちろんのこと、接地側(アース)にもコードを使うことにより、さび等に起因する接触不良を大幅に減少させることができ、ランプが点灯しなくなるというトラブルを大幅に削減した。

ハブダイナモ内にある発電コイルは一般的には銅線が使用されているが、アルミ線に変更することによって、ハブダイナモの軽量化を実現。

車輪が回転していないと点灯しない自転車用発電機の問題点を解決するために、ランプの中に電気を蓄電する電子部品を追加。自転車停止時でも、約一分間ランプを点滅させ、ドライバーからの被視認性を向上させる機能。

車のドライバーからの被視認性をアップさせることを目的に、合計4か所のライト/ポジションライトを高い位置で360度方向に光を照射する機能。この機能は2009年度のキッズデザイン賞を受賞している。

http://www.kidsdesignaward.jp/search/detail_090187

前方から来る車のドライバーからの被視認性をアップさせることを目的に、ハンドルに装着した変速レバーに内蔵されたポジション用LEDを光らせる機能。高い位置で光らせることにより、ドライバーからの被視認性を向上。

スピードアップによって過剰に電気が流れ、フィラメントが切れることがあった従来のキセノン球をLEDに変更。LEDはフィラメントがなく、また、発電した交流電力を直流に変換する電子回路がリミッターの役割を発揮。長期間、安定的に光らせることを可能にした。

暗くなるとスイッチがオンされるランプの総称。センサーで光を感知し、スイッチのオンオフを行う。なお、昼間の霧の中を走行するときには、強制的に点灯させる必要があり、シマノ製の最新モデルのオートライトは全てそのオンオフ機構を搭載している。

前後左右、上方向円錐形に(45度)90度、合わせて4方向にJISで規程された光量を確保しながら照射することができることが特長。特に、トラックなど、運転席の高い車からの被視認性向上を目的に設定されている円錐形90度上方向への照射は、取り付け位置によってはライダーの背中を照射することも・・・。後方からの被視認性拡大に一役買っている。(JIS規格に適合)

Di2(Digital Integrated Intelligence)とは、自転車のさまざまな部品をただ電動化するだけではなく、位置を検知し、その情報を用いてスムーズな動きを実現したり、故障診断などを行うこともできるようにする技術開発コンセプトのこと。

Di2コンセプトに基づいて開発された高精度なコンピューターコントロール・シフティングシステム。SISをベースに変速の動作を機械からエレクトロニクスに進化させ、ボタンを軽く押すだけでシフティングが可能な次世代システム。手の大きい・小さいによって操作性が異なる問題を大幅に減少することができる。

動かすための電力とコントロールするためのデジタル信号を同時に電線の上に伝達する機能のこと。電線数を大幅に削減することが可能で、軽量化につながり、シンプルなデザインも可能にした。

Di2を構成する各部品のデータを確認したり、制御を行うために各部品に組み込まれたソフトウェアを最新のものに更新したりするのに使うハードとソフトの融合体の総称。使うには、ネット環境が必要。各パーツの故障診断もできる。

シューズの裏とペダルを固定するビンディングタイプのペダルとシューズはペダリング効率をアップさせる。この本格的スポーツ用に開発されたSPDシステムを一般向けに改良。SPDより約40%の軽い力で簡単にステップイン&ステップアウトができる。

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